日本の水生植物 水生植物図譜
クズウコン科 Marantaceae
(APGV:クズウコン科 Marantaceae
絶滅危惧種表示:環境省レッドリスト2015準拠
外来生物表示:外来生物法第八次指定
植物分類:APGV分類 併記
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ミズカンナ属
ミズカンナ属 Thalia
標準和名 ミズカンナ 学名 Thalia dealbata Fraser. 生活型 多年草 自生環境 湿地
外来生物:外来生物法指定なし

 本来クズウコン科は熱帯・亜熱帯の植物科であるが、ミズカンナは国内の湖沼や水辺公園で盛んに植栽されており、冬越しもしている。帰化というと語弊はあるが、日本の気候に対応しているように考えられる。
 植栽される理由は花がきれいで見栄えが良い、という景観上の理由と草体が大型であり、水質浄化能力が高いと考えられているためである。植栽された環境では地下茎によって群落を拡大し、画像のように一定面積を占拠してしまう姿が見られる。在来の水生植物の生態的地位を脅かしており、好ましいものではない。

 原産は北米大陸南部の亜熱帯地域、我が国には昭和初期に観賞用として導入された。草丈は最大3mほどになる大型植物。花期は6〜7月頃で、穂状花序に紫色の花を付ける。(下画像参照)和名は葉の形状が陸上植物のカンナに似ることによる。

(P)2011年6月 埼玉県

2011年6月 埼玉県

同左
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