日本の水生植物 | 水生植物図譜 |
ゴマ科 Pedaliaceae (APGV:ゴマ科 Pedaliaceae) |
■絶滅危惧種表示:環境省レッドリスト2015準拠 ■外来生物表示:外来生物法第八次指定 ■植物分類:APGV分類 併記 |
genus search ヒシモドキ属 |
ヒシモドキ属 Trapella |
標準和名 | ヒシモドキ | 学名 | Trapella sinensis Oliver | 生活型 | 一年草 | 自生環境 | 湖沼 |
環境省レッドリスト2015:絶滅危惧IB類(EN) ゴマ科に分類されているが、最近はヒシモドキ科として独立させる傾向にある。1属1種の特殊な分類の植物である。和名の由来となっているようにヒシの浮葉に似た浮葉を展開する。開放花の花色はヒシの白に対し薄いピンク。形もかなり異なる。種子で世代交代する一年草であるが開放花が結実しなくても(一説には開放花は結実しないようだ)水中の閉鎖花が結実し、シーズンオフには睡蓮鉢の底に多数の大型の種子が見られる。この種子も棘の形状から見方によってはヒシに似ていなくもない。 環境省RDBでは非常に危急度の高いIA類(CR)(レッドリストでは上記)に指定されているが、事実野外で見たことは無い。育成環境では他種を圧迫するほど殖え、種子生産性も高く発芽率も高い。 (P)2010年8月 茨城県(自宅育成) |
2010年8月 茨城県(自宅育成) 閉鎖花 |
同左 果実 |
2014年4月 茨城県(自宅育成) 【発芽の様子】 ・刺の付け根部分から根が伸び、根に続いて茎が伸長してくる(上) ・さらに茎が伸長する。この頃には根が土に入り込んで草体が定着する(中) ・5〜6cm伸長すると種子が脱落し双子葉が現れ、水面を目指す(下) 発根から浮葉の展開まで10日〜2週間程度 |