日本の水生植物 | 水生植物図譜 |
キョウチクトウ科 Apocynaceae (APGV:キョウチクトウ科 Apocynaceae) |
■絶滅危惧種表示:環境省レッドリスト2015準拠 ■外来生物表示:外来生物法第八次指定 ■植物分類:APGV分類 併記 |
genus search チョウジソウ属 |
チョウジソウ属 Amsonia |
標準和名 | チョウジソウ | 学名 | Amsonia elliptica (Thunb.) Roem. et Schult. | 生活型 | 多年草 | 自生環境 | 湿地 |
環境省レッドリスト2015:準絶滅危惧(NT) 初夏に五弁の星のようなブルーの花を咲かせるが、この花を横から見た際に「丁」の字に見えることから丁字草という和名を付与された。また、木本のチョウジの花に似ているから、との説もある。チョウジタデなど同様の和名由来を持つことを考えれば後者が有力か。 園芸植物としても人気があるが、園芸店や通販でチョウジソウとして販売されるものの大半はホソバチョウジソウ(Amsonia angustifolia Michx.)という別種であり、こちらは北米原産の植物である。本種は稀に出回ることもあるが、湿地ではほとんど見ることが出来ない希少植物である。 画像は運よく園芸店で入手できたものであるが、よく利用させて頂く、植物種に合わせた管理の行き届いた店のものであるためか状態も良く初年度から開花した。しかし由来が不明であるため採取物であれば無邪気に喜ぶことも出来ない。 絶滅危惧カテゴリー以上に見ることが稀であるが、この手の植物(花に観賞価値がある園芸向き植物、という意味)は採集圧をもろに受ける点が愛好家の少ないヒルムシロ科やイバラモ科などと異なる点だと思う。 (P)2009年5月 茨城県(自宅育成) |
2011年5月 茨城県(自生地) | 同左 |
2016年5月 栃木県 渡良瀬遊水地 |
標準和名 | ヤナギチョウジソウ | 学名 | Amsonia tabernaemontana Walter | 生活型 | 多年草 | 自生環境 | 湿地 |
外来生物:外来生物法指定なし 北米原産の園芸植物。別名テキサスブルースターと呼ばれ一部逸出して定着が見られる。園芸で「チョウジソウ」「テキサスブルースター」と呼ばれるものには2種あり、ホソバチョウジソウ(Amsonia angustifolia Michx.)と本種である。チョウジソウは別種であり、園芸植物には同名(流通名)植物が2種、なかなかややこしい。 チョウジソウ同様、全草有毒でありアルカロイド系の毒性がある。誤食すると麻痺などの症状が出る。一説によれば燃やすと煙にも毒性があるそうなので注意が必要。 育て方は抽水、湿地は必要ないが湿り気を必要とし、頻繁な水遣りとマルチング(水分蒸散防止のために表土を覆う)などの手法も推奨されていることから、陸上植物よりも湿地植物の性格が強いと思われる。本家チョウジソウと同様の性格のようだ。 尚、園芸植物としてはヤナギバチョウジソウと呼ばれることが多いが、oNLINE植物アルバムの和名に従いヤナギチョウジソウとした。 (P)2010年7月 東京都 |