日本の水生植物 水生植物図譜
ヒルガオ科 Convolvulaceae
(APGV:ヒルガオ科 Convolvulaceae
絶滅危惧種表示:環境省レッドリスト2015準拠
外来生物表示:外来生物法第八次指定
植物分類:APGV分類 併記
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ヒルガオ属
ヒルガオ属 Calystegia
標準和名 ハマヒルガオ 学名 Calystegia soldanella (L.) Roem. et Schult. 生活型 多年草 自生環境 湿地
環境省レッドリスト2015:記載なし

 その名の通り海浜植物。茎は砂の上を這い、ヒルガオ属他種がつる性植物であるのに対し、本種は匍匐性植物である。葉は腎心形、基部が両脇に張り出す。花はアサガオやヒルガオに似たピンクの漏斗状。花期は5〜6月。全国の海岸砂浜に自生するが、当水系では霞ヶ浦や北浦の湖畔、利根川下流部の河川敷でも見られる。これはこの地域が海跡地形であるためと考えられるが、生育にあたっては土壌の塩分が条件となっていないことも考えられる。関西では琵琶湖畔で自生しているニュース映像を見たが、これは移入なのか元々の自生なのかは分からない。

 近年では同じ環境を好むコマツヨイグサ(Oenothera laciniata、アカバナ科、要注意外来生物)の進出増加によって圧迫され著しく減少している地域もあるようだ。環境変化による影響では、主たる自生地の海浜(砂浜)が減少しているという問題がある。これは河川や海浜の護岸やダムの増加による土砂の流失量減少と関係があるとされている。

(P)2010年7月 茨城県
2014年5月 茨城県 同左
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