日本の水生植物 水生植物図譜
ガガイモ科 Asclepiadaceae
(APGV:キョウチクトウ科 Apocynaceae
絶滅危惧種表示:環境省レッドリスト2015準拠
外来生物表示:外来生物法第八次指定
植物分類:APGV分類 併記
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カモメヅル属
カモメヅル属 Vincetoxicum
標準和名 アズマカモメヅル 学名 Vincetoxicum sublanceolatum var. albiflorum 生活型 多年草 自生環境 湿地
環境省レッドリスト2015:記載なし

 コバノカモメヅルの白花品種とされる。花色以外には植物体として顕著な相違は見られない。「白花品種」であるが、実際は薄黄緑またはバニラ系の色である。また和名にアズマを冠するが東日本特産というわけでもない。

 当地では自然湿地で稀に見られるが、コバノカモメヅルに比すると尚、稀である。画像の株は東京都の産地でコバノカモメヅルに混じり1株だけ自生していたもの。コバノカモメヅル自体が減少している状況で、見る機会は激減しており隠れRDBの植物であると思う。

(P)2015年8月 東京都

2015年8月 東京都

同左

2015年8月 東京都
標準和名 コバノカモメヅル 学名 Vincetoxicum sublanceolatum var. sublanceolatum 生活型 多年草 自生環境 湿地
環境省レッドリスト2015:記載なし

 湿地などに自生するツル性の多年草。夏に直径7〜9mm程度の暗紫色、星型の花を多数付ける。花後に袋果(下画像)を形成し、秋に熟すと袋果が割れて種子がはじけ飛ぶ。種子には種髪が付いており、風によって散布される。分布は関東地方以西とされる。
 葉は10cm長、幅2cm長程度の長楕円状広披針形、先端は鋭頭である。また基部は円形に近い浅い心形のものが多い。長さ1cm前後の明瞭な葉柄がある。(下画像参照)

 当水系では減少が甚だしく、以前見られた河川敷氾濫原や自然湿地で見られなくなっている場所も多い。ツル性湿地植物としてはゴキヅル(ウリ科)とともに希少な種になっている。

(P)2015年8月 東京都

2015年8月 東京都 茎(ツル)と葉

同左 アシに絡みついている

2015年9月 東京都 果実

同左

2015年8月 東京都
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