日本の水生植物 湿地環境論
霞ヶ浦の外来生物
(C)半夏堂
外来魚・無脊椎動物
*グレー網は国内移入種
和名 移入元 生息確認年、移入経緯 現状
ビワヒガイ 琵琶湖 1918年、漁業資源として意図的に放流 繁殖、一定量が生息している
ヘラブナ 琵琶湖 1930年、漁業資源として意図的に放流 繁殖、一定量が生息している
ワタカ 琵琶湖 1960年、アユの稚魚移入の際、混入したと考えられる 繁殖、水系全域に生息
カネヒラ 琵琶湖 1973年、同上 繁殖、一定量が生息している
ハス 琵琶湖 1962年、同上 繁殖、一定量が生息している
タモロコ 琵琶湖 1951年、同上 繁殖、水系全域に生息
ツチフキ 琵琶湖 1960年、同上 経緯は同上だが現在の生息は未確認
ゼゼラ 琵琶湖 1960年、同上 経緯は同上だが現在の生息は未確認
スゴモロコ 琵琶湖 1990年、同上 繁殖、一定量が生息している
ソウギョ 中国 1943,45年 漁業資源 繁殖、一定量が生息している
タイリクバラタナゴ 中国 1950年、不明 繁殖、水系全域に生息
アオウオ 中国 1956年、ソウギョの稚魚に混入したと考えられる 繁殖、一定量が生息している
コクレン 中国 1948年、ソウギョの稚魚に混入したと考えられる 繁殖、一定量が生息している
ハクレン 中国 1948年、ソウギョの稚魚に混入したと考えられる 繁殖、一定量が生息している
オオタナゴ 中国 2002年、釣人の放流説が有力 繁殖、一定量が生息している
ダントウボウ 中国 2002年、詳細不明 現状不明
チョウセンブナ 中国、朝鮮半島 1930年、詳細不明 繁殖、一定量が生息している
ダウリアチョウザメ属 不明 2005年、捕獲確認 現状不明
スポッテッドガー 北米 2002年、アクアリウム逸出有力 現状不明
ロングノーズガー 北米 1999年、アクアリウム逸出有力 現状不明
ショートノーズガー 北米 2005年、アクアリウム逸出有力 現状不明
アリゲーターガー 北米 1997年、アクアリウム逸出有力 現状不明
トロピカルガー 中米 2006年、アクアリウム逸出有力 現状不明
レッドテールブラックシャーク タイ 1995年、アクアリウム逸出有力 現状不明
パキスタンローチ インド、パキスタン 2006年、アクアリウム逸出有力 現状不明
ピラニア 南米 1992年、アクアリウム逸出有力 現状不明
セルフィンプレコ 南米 2000年、アクアリウム逸出有力 現状不明
トリニダートプレコ 南米 2000年、アクアリウム逸出有力 現状不明
チャネルキャットフィッシュ 北米 1981年、アクアリウム逸出有力 水系全域で爆発的に増加中
ラファエルキャットフィッシュ 南米 2003年、アクアリウム逸出有力 現状不明
レッドテールキャットフィッシュ 南米 1997年、アクアリウム逸出有力 現状不明
ブラックゴースト 南米 2000年、アクアリウム逸出有力 現状不明
ペペレイ 南米 1988年、詳細不明 水系全域で爆発的に増加中
タイリクスズキ 中国 1999年、釣人の放流説が有力 繁殖、一定数が生息
サンシャインバス 北米(交雑種) 1993年、釣人の放流説が有力(オオクチバスに混入?) 現状不明
ホワイトバス 北米 1994年、釣人の放流説が有力(オオクチバスに混入?) 現状不明
オオクチバス 北米 1975年、釣人の放流説が有力 水系全域に増殖
ブルーギル 北米 1970年、釣人の放流説が有力 水系全域に増殖
ナイルティラピア アフリカ 1980年、詳細不明 現状不明
カムルチー 中国、朝鮮半島 1935年、詳細不明 繁殖、一定数が生息
カワヒバリガイ 中国 2005年、詳細不明 繁殖、霞ヶ浦西岸に多い
スクミリンゴガイ 南米 不明(1995年頃)、詳細不明 繁殖、霞ヶ浦西岸から北浦にかけて多い
サカマキガイ 北米(欧州説有り) 不明、詳細不明 水田地帯、用水路、湖沼いたるところに繁殖

外来魚に付いての確認年度に付いては、茨城内水試研報 41(2008年)中の「霞ヶ浦北浦で確認された外来魚の導入経緯」(野内孝則・荒山和則・冨永敦)を参照させて頂いた。
現状不明魚種に付いては確認できない、という事であって生息していない、という意味ではない。
植物(水生植物関連)
和名 移入元 移入経緯 現状
アゾラ・クリスタータ 欧米、アジア 1993年頃からのアゾラ農法による伝播 沿岸部ハス田中心に繁茂
アマゾンフロッグピット 南米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 周辺部の湖沼で稀に見られる
アメリカアゼナ 北米 詳細不明、輸入農作物に混入か? 沿岸部水田に多い
アメリカハンゲショウ 北米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 沿岸部湿地で確認
オオカナダモ 南米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 西浦、水路を中心に繁茂
イボウキクサ ヨーロッパ 詳細不明、アゾラに混入か? 小美玉、土浦周辺の蓮田で増殖
オオフサモ 南米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 水系全域で繁茂
オランダガラシ 欧州 詳細不明、食材から逸出か 水路を中心に広範に繁茂
オオフサモ 南米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 沿岸部湿地を中心に繁茂
オオカワヂシャ 欧州、北アジア 詳細不明、渡り鳥による種子運搬か 沿岸部河川を中心に繁茂
キシュウスズメノヒエ 東南アジア 詳細不明、渡り鳥による種子運搬か 沿岸水田地帯全域で繁茂
キショウブ 欧州 明治時代に観賞用として移入 沿岸部に普通。植栽もされている
キンガヤツリ 東南アジア 詳細不明、渡り鳥による種子運搬か 沿岸部水田地帯に普通。
コカナダモ 南米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 沿岸水路を中心に繁茂
ジュズダマ 東南アジア 詳細不明、史前帰化種と考えられる 水系全域に普通
セイタカタウコギ 北米 詳細不明、輸入農作物に混入か? 沿岸部水田地帯に繁茂
タケトアゼナ 北米 詳細不明、輸入農作物に混入か? 沿岸部水田に多い
ナガエツルノゲイトウ 南米 詳細不明、渡り鳥による種子運搬か 印旛沼周辺で繁茂
ナガバオモダカ 北米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 沿岸部の一部地域で確認
ホソバヒメミソハギ 南米 詳細不明、輸入農作物に混入か? 沿岸部水田地帯で一般的
ホソミキンガヤツリ 東南アジア 詳細不明、渡り鳥による種子運搬か 沿岸部水田地帯に普通。
ボタンウキクサ 南アフリカ 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 西浦入江で繁茂
ホテイアオイ 南米 詳細不明、アクアリウム逸出の可能性大 浄化植物としても用いられている
ヒレタゴボウ 北米 詳細不明、輸入農作物に混入か? 千葉県北部から利根川流域に多い
ミジンコウキクサ 欧州 詳細不明、渡り鳥による運搬か 沿岸部水田に多い
ミズヒマワリ 中南米 詳細不明、アクアリウム逸脱の可能性大 周辺河川で繁茂
ワスレナグサ 欧州 詳細不明、園芸逸出が有力 周辺湿地で繁茂

帰化水生植物一覧に付いては文献や資料に拠るものではなく自己の調査を基に記述してある。
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