日本の水生植物 水草事始 水草を見学する
Botanical garden
日光植物園

施設名称 東京大学大学院理学系研究科附属植物園分園
住所 栃木県日光市花石町1842
開園 午前9時〜午後4時半
休園 月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)
入園料 大人400円
アクセス 東武日光線東武日光駅下車バス10分
公式HP 日光植物園
湿地植物種 多い


【概要】

 小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)の日光分園。小石川では研究できない高山植物などを中心に展示している。10.4haの広大な敷地内は自然森林のような森に覆われ、複数個所の池や湿地には種々の湿地植物が植栽展示されている。
 植物園は大谷川の清流に隣接し、野生の鹿や猿、蛇が出没することがあり(園の注意書き)、自然度という点では日本有数の施設である。本園よりも明らかに植物種が多く、平野部では見られない植物も数多いので興味のある方には強くお勧めする。自然度は高いがそこは植物園、園内の植物には過剰なほど説明板が設置してあり、初心者にも分かりやすい。

 一方、東武日光駅から約3.5km、奥日光へのゆるやかな登坂途中にあり、周辺に主だった観光スポットもない(日光田母沢御用邸記念公園が隣接するが、世界遺産群に比べれば見劣りする)ことから、休日に訪れてもさほど混んでいない。かく言う自分も日光には何度も来ていても2017年になって初めて入ったほど。入って分かったが、内容と料金を考えれば最も価値のある植物園だと思う。

水生植物マニア的見所

【水生植物】

 奥日光戦場ヶ原や霧ケ峰周辺に自生する水生植物を中心に多種の展示が行われている。山が大谷川の谷に落ち込む場所にあるためか、湧水が常時わいている場所が多く、湿地、池のエリアは水質の点で理想的な環境となっている。
 水生植物は四季によって様々な種類が植栽されており、いつでも楽しめる構成になっている。以下画像は初秋(9月)に撮影したものだが、春にはザゼンソウやミズバショウ、エンコウソウ、夏にはニッコウキスゲやシモツケなど尾瀬や奥日光に自生する植物の開花が楽しめる。ワスレナグサやサワギキョウなどは大群落となっており、フォトジェニックな光景も目にすることができる。
秋の湿地の代表種、サワギキョウ。湿地エリアでは見事な大群落となっている。 ワスレナグサの大群落。帰化種ながらこれだけの群落は見事な光景となっている。
敷地内を流れる湧水を集めた渓流。水はすべて傍らを流れる大谷川に合流する。 園内の湿り気のある場所には多くのアキノキリンソウとアケボノソウが見られる。


(P)敷地内、展示池は自然の深山の池のような佇まいだ。


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